ハーブ農園カレンダァ:6月

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2004年

’04)6・3

《”スペアミント”水挿しによる発根》

 思いがけない入梅前の好天に、ふっと思い付いた”スペアミント”増収作戦の最終段階の状況をレポートします。ダメ元で開始した「水挿しによる発根」ですが気が付けば既に発根が大分進んだ状態でした。
 したがって、下記の説明より短期間で移植可能な状態だったかもしれません。
 ※水挿しは3cmほど水を入れた牛乳パックを使い窓際の室内テーブルの上に置いておきました。
 ”スペアミント”の大量収穫を目論んで挑戦した「挿し芽」は大失敗でしが、今回の「”水挿し”による発根」作戦の第一段階は大成功でした。
 こんなに解説書どおりになった経験は今までありませんでした。説明より写真をご覧下さい、(写真・左)が12日で(写真・右)です。
 早速、プランタァに移植し”スペアミント”が大豊作の夢を見ています。しかし、水道水100%なのに、か細い幹が伸びていたのには驚きました。

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’04)6・7

《”レモンバーム”でレモンティ&”青じそ””バジル”ハーブ農園便り》

 良い天気が続いたお陰で”スペアミント”も萎びず根を張ったようです。胸を撫で下ろし一安心というところです(油断大敵:天の声)、これに気分を良くして新たに2株水挿しによる発根に追加しました。
 昨日(6/6:SAT)、天気に誘われた電動アシスト・チャリンコによる偵察飛行で見かけたショッピング・モール(亀戸サン・ストリート)のグリーンSHOPにおいて”青じそ”の売り物を見かけました。我が農園の”青じそ”はSHOPの苗と比較しても葉の数以外は幹の太さ葉の大きさについては遜色ないようです(嬉しい!)。
 現在、心配の種は”バジル”です。次々と葉の張りが無くなりシナシナに萎えてしまう事態に直面しています。7株で夏を乗り越えようと予定していたのですが、1株は既に脱落し今また1株が重症です。
 入梅前に2株で食い止めるべく思案中です。
”レモンバーム”で作ったレモンティ−
 ”レモンバーム”の香りは予想以上に弱いので約2倍(ティーバッグから推察して下さい)ほど具体的には5本程度増やしレモンティに再挑戦しました。
 最初は大事に少しずつ使っていたのですが、香りを感じないのではしょうがありません”レモンバーム”は脇芽がドンドン出てきますので方針転換です。
 結果、確かに風味がまろやかになり、柑橘系の香りがするようです。しかも手の平で叩いて香り出しをしてから加えますので役得として両手に清々しい香りが付きます。
 ハーブといえば”バジル”のイメージですので”レモンバーム”の微な香りは私には上品過ぎるのかもしれません。
”青じそ”の近況
 これがSHOPに負けない我が農園の”青じそ”です。今年のニュウ・フェイスであるだけに成長度合いが気になっていたのですが、一株だけとはいえ世間並みの成長を確認できて安心しました。
 SHOPではこの”青じそ”一株¥98−でした。思わず収支計算をして独り意味不明な幸福感に浸ってしまいました。
 それにしてもスーパー・マーケットの”青じそ”は綺麗な色と形をしています。農家のご苦労と技術には…「凄い」の一言。
”バジル”の近況
 これが、”バジル”の”病気” or ”虫の害”です。虫の卵のようでもあるし病気のようでもあるしで悩んでいます。どなたかご存知の方は教えて下さい。
 現在、他の株への影響を考えて病巣を切り取りプランタァから水挿し隔離ポットへ移しましたが正常でないことだけは確かなので心配です。
 このまま症状が好転しなければこの株は2,3日後にはパスタ料理になると思います。

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’04)6・13

≪”青じそ”の初収穫&”スペアミント”の移植・その後≫

 典型的な梅雨の空模様が続きます。この天候にはフラストレーションが溜まり初夏の太陽が待ち遠しいです。
 しかし、たまの晴れ間に葉っぱと遊ぶとそれは清々しい香りが発ちこめ文字どおり天国となります。それは育てた者だけが楽しめる特権であり、クルマの芳香剤などまるで粉末ジュースの香りです。
 食べる楽しみでは”バジル”に続き”青じそ”の収穫を行いました。この調子なら太陽さえ顔を出せば我が農園は本格的収穫のシーズンを迎えるのではと今から梅雨明けが待ち遠しい限りです。
”青じそ”の収穫
 食欲に負けて、密植で他のシソを覆って日陰を作っていた葉を一枚だけ収穫しました。その立派に育った姿を文庫本と比べてください。
 スーパー・マーケットの”青じそ”と比べても色(種類の違いか、あの瑞々しい緑色が有りません)、姿と大きさは遜色はないと思います。香りはもちろん日本の夏には欠かせない爽やかさです。
 尚、記念すべき初物は冷奴の薬味として無事舌と鼻で楽しみました。
”スペアミント”の移植・その後
 土への挿し芽では失敗しましたが、「水挿しによる発根」後のプランタァへ移植した2株は順調に推移しているようで待望の新たな脇芽が頭を出しました(分りにくいですが、茎の後で葉を広げているのが脇芽です)。
 食べるしか関心がなかった”ハーブ農園”ですが、”スペアミント”と”レモンバーム”の優しい緑色した若葉は観るだけでも栽培した甲斐がある「ヴェランダ・観葉植物」です。

※”スペアミント”で体格も立派な毛虫を見つけました。「葉っぱが育てば虫も出る」当然の摂理ですが駆除しました。

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’04)6・16

《病気”バジル”の処置:水挿しによる発根》

 原因不明の症状で集中治療を受けていた”バジル”が水挿しによる発根で無事回復しプランタァに帰りました。今のところ事態は順調に推移していますが、問題は移植後のこれからです。
 幸い、大陸生まれの高気圧に覆われ一週間ほどは湿気の少ない地中海性の夏空が続くようなのでこのプロヴァンスの陽気に期待です。
 他の”バジル”は葉の生育の為に解説書の指示どおり20aを超えるまでに育った株に順次摘心作業を施しています。予定ではいよいよ我がヴェランダ・ハーブ農園も本格的収穫シーズンの到来です。
”バジル”の発根です
 発根に10日かかった”スペアミント”と同じシソ科のせいか”バジル”も発根には9日間かかりました。
 元々この”バジル”は一番の成長頭で草丈が30aまで後一歩というところでした。
 期待を一身に集めてい株でしたが突然体調を崩してしまい幹部を切除した結果、草丈12aになってしまいました悲劇の株なのです。
 元気になった現在はプランタァの以前の場所に戻りましたが、今では一番背の低い”バジル”になってしまいました。

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’04)6・19

《本:ハーブと暮らし・香りの花束》

ハーブと暮らし香りの花束
−広田せい子・著(¥680・税別):講談社文庫−
【内容】
 栽培と収穫が楽しめるハーブのある暮らしと大地の恵を生かす衣(染色)、食、住(ガーデン&香り)の知恵と楽しみのエッセイ集です。

【チェックの一言】
 ハーブ&園芸関係書籍の良いところは内容が本の見かけほど古くならない事とリーズナブルな価格で店頭に並ぶ事です。
 この本も92年(初版)の本を古本屋で見つけ¥100(税別)で手に入れました。しかも著者の広田氏はNHKに何度も出演されたハーブの伝道師です。
 伝道師のお話ですから夢のような別世界の話も多いのですが、ハーブ栽培について「ガッテン!」させてくれた点も多々あり、趣味の半分以上を読んで楽しむ人間としては暇つぶし以上に役に立ってくれました。
 特に30種類の写真つきハーブの紹介と栽培法などは庭の紹介写真とともに役立つとともに楽しませてもらいました。反面、染色や少女趣味(この意見は読者に男性を想定していないためか、私に性差別意識があるためか不明)が前面に出たハーブライフの部分もあり一部馴染めないところがあったのもたしかです。
 栽培と料理に重点を置いた「男のハーブと暮らし」の出版も是非お願いしたいです。

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’04)6・25

≪バトル・オブ・”青じそ”≫

 原因不明の損害を出し続けた”青じそ”でしたが、遂に22日原因が判明しました。分れば「何だ…。」の毛虫が原因でした。
 しかし、その毛虫は予想もしなかったスケールで長さ3_ほどの糸のように細い毛虫でした。それでも、相手を一度でも確認すればこちらは人間です。霊長類の名誉にかけても負けるわけにはいきませんし打つ手もあります(といっても毒ガス・化学兵器使用禁止ですから1匹づつ見つけて抹殺するだけですが)。
 それにしても、気が付けば居るわ居るわでその数のあまりの多さに途中からカウントは止めました。今更ながらこんなに沢山の毛虫がいたのに見えなかった自分の愚かさに呆れるやら腹が立つやら複雑な気持ちです。
 ところで、毛虫は何処からやって来るのでしょう。全部始末したはずが翌日にはまた見つかるのですから自然の力を思い知らされます。
 何事も勉強と思い、ほとんど食べられてしまった”青じそ”もまだ諦めていません、シーズンは始まったばかりです。”青じそ”で日本の夏を堪能する為にも出直し集中作業を頑張ります。
 これが”青じそ”の被害状況です。
 もちろん、モット酷い被害を受けた葉もあるのですが、これが公開できるギリギリの画像だと思い選びました。
 ”青じそ”は”バジル””ローズマリ”と並ぶトップクラスの強い香りを放ち時々、風が運ぶ清々しい馴染みのある香りがとても好きだったので本当に残念です。

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2005年

’05)6・3

《通信:ヴェランダ農園の水事情》

 マンションのヴェランダと違い一軒家で水周りが一階にしか無い我が空中庭園:ヴェランダ農園の水事情を紹介します。
 去年までの様にプランタァや鉢で3,4種類育てるだけなら水運びも2gのペットボトルを真夏でも3日に2回ほどの運搬で賄えたのですが、今年の様に”ハーブ”も7種以上になると散布する水も半端な量ではなくなります。
 そこで、リサイクルのペットボトル回収箱から特大のボトルを無断で頂く計画を立てました(チョット、法律違反の匂いがします)。
 しかし、いざ調査を開始すると、潰されておらずキャップが付いているペットボトルを見つけることは思った以上の大仕事でした。その上、スーパーサイズで取っ手が別パーツのシッカリした作りと条件が幾つもありで物色偵察を何回もしてしまいました。
 そんな努力の結果、水運びに最適な超ビッグサイズな焼酎ボトル(特大サイズはアルコール系がほとんど)を入手し現在は水運びと貯水ボトルとして重宝しています。
 あまりの便利さに現在、菜園の「液肥」用ボトルとして使っている1gボトルの替わりにもう1,2本欲しくなってしまいました。
 分っています。私がペットボトルの焼酎を飲むのが本筋なのでしょう。でも、私のダークサイドが言うのです「手っ取り早くもう何本か同タイプのペットボトルが欲しい。それにこの程度なら悪事に入らない。」と。次第に悪に染まりそうですが、今週末も人目を盗んでリサイクル箱を探す週末になりそうです。
 時節柄、気が付けば雨の日が増えてきました。そろそろ、入梅かな?当分、水やりは神様の仕事になりそうです。

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’05)6・4

《”セージ”:今度は本物です》



確実に
”セージ”です。
 5月24日に再度、種まきをした”セージ”が芽を出しました。
 今回は種をまいた場所をシッカリ記録していたので確実に”セージ”である保障付です。しかし、未だ1ッ(最終確認で新たに2ッ発見。自然の脅威!)しか芽を出していないのが心配です。
 この芽が本葉を出せば同じプランタァで既に”青じそ”のような葉を付けたハーブの素性もハッキリすると思います(神様!”セージ”でありますように。)

 【ハーブ農園の近況】
 5月下旬からいつもの(と言っても3年目)ハーブライフが始まりました。
 今年、新たに加わった”タイム”は未だ味わっていませんが、白い花を雨にもめげず満開にして目に美味しさを発揮してます。
 他にも葉は元気だが香りしない”レモンバーム”や<キュウリのスライス付豆腐>の薬味として夏を運んで来る”青じそ”などメンバーが揃い始めてきました。

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’05)6・6

《通信:”タイム”を初めて味わう》

 また、今年も嬉しいハーブ・シーズンの到来です。今でも自家製”バジル”の力強い香りとパスタの美味しさ受けた圧倒的な感動を忘れることが出来ません。
 ”バジル”はもう少し時間が掛かりそうですが、年越し”タイム”が今年の”タイム”に覆い被さり被害が出そうなので剪定を兼ねて自家製”タイム”を初めて味わいました。
 ”タイム”の風味はハンバーグなど多くの肉料理に使われている為かとても親しみと懐かしさを感じるものでした。
 今回はご覧の様に「温野菜サラダ」(いつも、同じみたいで御免なさい)のポテトにトッピングしただけですが味は確実にワンランクアップです。
 方法は変わりませんが、虫などによる被害の発見、対処も確実に向上し”ハーブ”も充分答えてくれているようです。
 自家製栽培による<完全無農薬><無類の新鮮度><満足感>など金額換算不可能なメリットは当に”☆☆☆料理”です。

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’05)6・9

《”セージ”:成長報告1.0》

 シソ科としては”セージ”の異様な本葉(真ん中の背の低い葉)に驚くと共に残念ながら、このプランタァに根を張っていた先輩がほぼ100%”青じそ”と確定しました。
 それにしても、新芽の長い枝とこの本葉の生え方は見た事がない姿で、これからどのような姿に育つか楽しみです。しかもこれだけ特異な姿だと”セージ”と確信を持って育てることが出来ます。
 もう一つ気になるこの時期の遅れ気味なスタートは一年草なら褒められたことではないのですが、多年草ですので慌てず大事に見守って行きたいと思います。
 ところで、”ほぼ青じそ”2株は”スペアミント”の領地に引越し今やこのプランタァは寄植え状態になっています。
 ”ほぼ青じそ”がシッカリとこのプランタァに根づいたらそのジャングル状態をフォト・レポートをする予定です。

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’05)6・16

《ブック:「花ハーブ」&「ハーブの鉢作り・庭作り」》

 実際には梅雨の時期は既にハーブを始めるには少し時期遅れなのですが、他方ハーブの本を集める衝動が一段と高まる時期でもあります。

HERB選書花ハーブ
  ハーブ編集部・編
  (¥1,262・税別):誠文堂新光社−

 ハーブを食べるのではなく、目で楽しむ異色の内容です。
 もちろん、染色、押し花、ポプリが主流ですから私の趣味とは180度違いますが、本を見る(掲載写真)読む楽しみも”ハーブ”の楽しみ方の一つと中毒街道をひた走っています。

ハーブの鉢作り・庭作り
   著者多数
   (¥1,165・税別):誠文堂新光社−

 この本は種類別栽培法を解説したものではなく[ハーブ全般]の栽培方法、技術を詳細に解説した少し上級編の解説書です。
 特に魅力的なハーブのガーデニング基本プランの数々は土地が有れば是非挑戦したいです(と言うことは当然、永遠の”夢物語”です)。

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’05)6・24

《通信:”セージ”:自信喪失》



”セージ”
 解説書には「病気に強く育てやすいハーブ」と素人を喜ばす言葉が並んでいたのですが、結果は3ツしか芽を出さず、しかも現在、残っているのはこの一株だけという惨憺たる状況です。この株も貧弱で心細いのですが、多年草なので今年の夏を乗り切れば来年は大豊作と鬼が笑う夢を見ています。
 と言いながら今のところ何をすべきか皆目、見当が付きませんが、この最期の一株は手塩に掛けて大事に育てるつもりです。
 それにしてもこのハーブの香りは抜群です。ハーブの中でもこの”セージ”は上の部類に入るとても深みと爽やかさのある心地良い香りです。
 もし収穫できれば料理で大活躍しそうなので来年は十分準備をして大攻勢を掛ける予定です。

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